うずまき畑 誕生物語
- 「この畑には大きな石があるから。気をつけてね。お~っきいのは、あの辺だったかなぁ~。あとは、そっちこっちから出てくるかも」畑の地主さんが教えてくれた。
- トラクターで耕すとき、作業してるとき、危ないから、邪魔になるから・・・と、まずはちょっと大きめの石を拾い集めた。ごろごろ出てきた。噂の大きい石も見つけ出した。そして、取り除こうと試みた。
- 「ん。取れないね。ちょっと掘るか」
- 「んー。見るからに手掘りでは・・・」
- 「無理だね。やめとこ」
- 初年度は諦めて目印の棒を立てた。
- 2年目、懲りずにまた掘り起こそうと、石の周りを掘ってみた。裾野がどんどん広がっていく。
- 「これは土に埋まった氷山みたいな感じだな。頭だけひょっこり出てる感じだ」
- 「畑に埋まったピラミッドかぁ」
- うーん・・・笑えない?!
- 救世主が現れた。
- 「なんだ。石くらい重機でとってやるよ」
- 何年も耕作放棄地だったこの畑を、巨大なトラクターで何度も耕してくれた方からの一声だった。
- 「おおおー! それは凄い! お願いします!」
- その夜、電話が来た。
- 「いやぁ、あの石、思った以上に大きくて、重機でも取れないなぁ~」
- そう・・・ですか・・・ありがとうございました。ん~ん。。。そっとしておこうか。。。
- もしや・・・天地をつなぐパワースポット?!
- 3年目。さて、今年は畑をどんなふうにしようかな♪
- 毎年おいしい里芋を作ろうと試行錯誤しているなか、やはり気になるのがあの石。あの石って畑の主みたいだよね・・・。その日はガイアシンフォニーの上映のために集まった仲間と、なぜか自然農や畑の話になり、うちの畑に鎮座する巨石話で盛り上がった。そして突如出てきた「古代農法」「うずまき」という言葉。
- アンテナが瞬時に反応!!
- 「う・ず・ま・き!!」
- えー! なにそれー! すごく素敵じゃない?! いいねいいね!! と大盛り上がり。
- 「そうだ! あの石! 本当に畑の主だよ! 守り神! ご神体だよ~!!」
- さらに盛り上がる私たち。
- 「これ、やっぱりピラミッドじゃない?! パワースポットだ~☆」
- わはは~♪
- 「いやいや~! そう言えば湯殿山のご神体も・・・!!」
- もはや、誰にも止められない。いや、止める人がいない。
- そうだ。
- 「ご神体からうずを巻こう!」「うずまき畑だー☆」
- 危なくて取り除こうと思っていた畑の大きな石。
- それは、邪魔なものではなくて、畑の大切な守り神。
- そう考えると、ありがたいありがたいありがとう。
- 天と地を繋いでくれる石神様。いつも本当にありがとう。
- うずまきパワーって?!
- そういえば、宇宙って・・・銀河って渦を巻いてるよね。うずまきだよね。
- そういえば、宇宙と地球の関係って・・・遠心力と、求心力があるのかな。
- 渦を巻いて、エネルギーが天に放出・拡散され、地に収縮・集中される。。。
- うずまきって、パワーあるよね!!
- 宇宙のエネルギーと、地球のエネルギーをうまく取り入れられるかも!!
- そうだ。
- 本当にやってみる価値はある。それが一瞬のひらめきや思いつきであっても、ここに導かれたものとして、
- このご縁に感謝し、取り組んでみよう。
- 楽しく。楽しく。そして、楽しく。
- エネルギーがいっぱいつまった感動する里芋をつくる! と決めた日だった。
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